2023年1月5日、チャットAI「ChatGPT」のOpenAIが、株式公開買付けによる既存株式の売却を交渉中であることがウォール・ストリート・ジャーナルにより報じられました。
ニュースの要点
- OpenAIが290億ドル相当(約3兆9千億円)の取引で公開株の売却を検討中
- Founders FundとThrive Capitalが少なくとも3億ドル相当の株式を購入するよう交渉
- OpenAIは非公開企業であり、株式の大半は従業員やその他の株主が所有
- 2022年の売上高は推定8000万ドル(約105億円)、2024年までの年間売上目標は10億ドル
OpenAIとは?
OpenAIは、2015年にサンフランシスコで設立された人工知能(AI)の研究会社です。
OpenAIの目的は、人工知能を普及させ、AIを用いた商業的なサービスの開発を行うことです。OpenAIは、自然言語処理や画像認識など、様々なAI技術を研究しています。
また、AIを利用することで人類がより豊かで健康的な生活を送ることを目指しています。AIを普及させるために、技術的なアプローチだけでなく、政策的なアプローチも採ることを重視しています。例えば、AIを利用することで生じる倫理的問題について、政策提言や倫理的ガイドラインの策定なども行なっています。
OpenAIの代表的なAIサービス
本記事では、OpenAIの代表的なAIサービスを2つご紹介します。
- ChatGPT
- DALL-E 2
チャットAI「ChatGPT」
OpenAIが開発したチャットボットプログラムであるChatGPTは、2022年11月30日にリリースされました。ChatGPT は人間の会話を模倣し、ユーザーのプロンプトに対して詳細な応答を提供する能力を持っており、リリースから1週間で100万人の登録ユーザーを獲得しました。「リサーチプレビュー」の段階では、無料で利用することができます。
画像生成AI「DALL-E 2」
OpenAIは、テキスト入力をもとに画像を生成する「DALL-E 2」という製品もリリースしています。
DALL-E 2は、OpenAIによってトレーニングされた大規模なトランスファー学習モデルであり、膨大な画像データセットと膨大な言語データセットを使用してトレーニングされます。そのため、DALL-E 2は、様々な言語で描かれたさまざまな種類の画像を生成することができます。画像生成のほかにも、自然言語処理や画像分類などにも使用されることがあります。
今後の動向に注目!
ChatAI の創設者や出資先にはビッグネームが並んでいます。
Microsoft は2019年にOpenAIに10億ドルを出資し、検索エンジン「Bing」にChatGPTのソフトを採用する計画です。
TeslaとSpaceXの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は、OpenAIの創設者の1人です。
ChatAI の今後の動向に注目が集まっています。
日々進化するAI技術にぜひ注目してみてください!